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トキ野生復帰学術研究等奨励金

http://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2009/0618.shtml

この奨励金は平成17年度から行われています。趣旨は次の通りです。

 奨励補助金の趣旨トキの野生復帰には、野生生物との共生が可能となる環境を整備する必要があります。また、このような環境を次世代に引き継ぐための取り組みが必要です。そのためには、市の自然・文化・産業等に関する学術的調査研究が重要となります。

そこで、佐渡市では、この分野の学生による研究を支援しています。

 

■補助対象補助対象研究
・佐渡の自然環境を対象とした、トキの共生する社会の創造に向けた自然・環境科学分野
・佐渡の社会環境を対象とした、トキの共生する社会の創造に向けた社会・人文科学分野

■補助対象者
・大学に在籍する学生または大学院生(グループによる参加も可能)
・大学等の教育機関
・平成22年3月1日までに実績報告書の提出が可能な方
・平成21年度トキ野生復帰学術研究発表会で結果発表が可能な方

補助金額については、次の通りです。

 

■金額はいずれも1件あたり。また、いずれも予算の範囲内とします。

・個人:上限10万円(下限1万円)
・グループ:上限20万円(下限1万円)
・大学等の教育機関:上限150万円(下限1万円)

■補助対象経費
・佐渡市までの交通費および宿泊費(佐渡市「職員の旅費に関する条例等」を準用)
・研究にかかわる事務経費(消耗品・燃料費・郵送料など)

■補助率
・個人・グループ:50%(市内に延べ3泊以上滞在することを条件とします)
・大学等の教育機関:60%(市内に延べ7泊以上滞在することを条件とします) 

東京工科大学の学生21名のグループは、平成20年度により、「大学生によるトキ野生復帰運動のデジタルアーカイブ」という研究を行い、20万円の奨励金が支給されました。

この研究は、ボランティア活動の様子をビデオに録画し、編集してインターネット放送局で配信することでした。大学生が佐渡島に行ってボランティア活動を行うことの必要性を強調したり、実際に佐渡島に行っても困らないように作業の様子を紹介することも目的にしていました。このような映像記録を継続的に残したり、活動場所をGPSやGISを利用して特定する調査研究なども引き続き行えば、有益な情報が得られる確信が持てました。

(50年前に田んぼでトキを発見した場所)

東京工科大学では、インターネットの映像を見たことから、平成21年度は150名を超える大学生の希望者が現れましたが、宿の関係で第1期40名、第2期51名の学生が、今年の佐渡島でボランティア活動を行う予定になっています。

(説明会の様子)

昨年度は学術研究の学生がボランティア活動をしながらの研究でしたが、今年度はボランティア活動の学生と学術研究の学生をわけて、それぞれの活動や研究を行うことにしています。

今年度の研究テーマは「佐渡島における地・学連携プロジェクトの研究」ということになり、地域と大学との連携のありかたを研究することになりました。地元の人たちが東京の大学生が大勢佐渡島に来てボランティア活動を行うことをどう思っているか。また、大学生はどのような点に配慮してボランティア活動を行うことが必要かなどを調査し、映像の残すことにしています。

今年も、20万円の奨励金が決定しました。

2010年2月21日(日)の発表会に報告します。

 テーマ:佐渡島における地・学連携プロジェクトの研究

 

 補助研究の目的及び内容
 今年の補助研究の目的は、佐渡市の人々の暮らしや考え方を知ると共に、それを多くの人々に伝えることである。昨年はボランティアの様子を伝えることを主体にしたが、今年は多くの佐渡市の市民の方々から話を聞く。
 都市に住む大学生と自然と隣り合って生きている佐渡市の人々の間にある考え方の相違や、お互いの理解を取材したい。その他にも住民の方々の生きる知恵や、生活スタイルまで取材し、映像の内容に取り入れるつもりである。